Can We Change The World

先日の12月15日に4回目となる社内カンファレンスを開催することができました。

この記事はDevLOVE Advent Calendar 2014 「越境」の47日目の記事です。

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社内カンファレンス(祭り)

私が仲間と開催したのは社内で行われるデブサミのようなイベントで、社内で通常業務が終わった夕刻から開催する祭りです。いくつかのセッションと、懇親会からなるイベントで、社内の十数名の異なるバックグラウンドの有志で業務外の時間で企画し、社内SNSの募集で興味を持って申し込んでくれた社員が参加してくれました。 今まで取り扱ってきたテーマとしては、社内ソリューション・社内プロダクト誕生のきっかけの話や、いま会社として注目し取り組むべき技術の話や、開発現場でプロセスやツールで改善してみた工夫の話など、社員にとって身近に感じられるものが中心です。 さらに参加者同士の交流を大事にしたいと考えていて、懇親会はビアバッシュ形式でLightningTalksも今まで欠かさず開催しています。 今回第4回においては、名古屋大阪への中継先も含めて約130名の社員、OB/OG、グループ会社社員に参加して頂けました。

なぜ開催したのか

私はとある西新宿のSIerに勤めているごく普通の会社員です。私が社内で祭りを開催するに至ったきっかけがあります。7年前に行われた社内のカンファレンスに、当時の先輩にたまたま誘われて参加したことです。参加してみて、当時客先に常駐していて毎日同じチームメンバー、同じ顧客とだけ顔を合わせて目の前の仕事にだけ一生懸命で代わり映えしない日常を送っていた私にとってとても新鮮な出来事だったのを記憶しています。その7年前のカンファレンス開催の経緯はEnterpriseZineで記事になっています。

そしてそのとき、社内≒自分のチームだった私が初めてチーム外の社内を意識するきっかけになりました。社内にこんな面白い人がいるなら、もっともっと面白い人と繋がりたい、さらに、私の周りの仲間達も面白い人と繋げたいと思っていたのが最初の開催の動機になります。

偉大な先人の存在

この祭りを開催することが出来たのは前に道を切り開いた先輩の存在が大きいです。7年前のカンファレンスを主催した方です。その方は既に退職され、そのカンファレンス自体は主催者の退職とともに終了してしまっています。私自身がその当時のカンファレンスに参加したときには、私がこのような今の祭りのようなカンファレンスを開催することは予想もしていませんでした。

その先輩の資料がインターネットに残っていました。

この資料は私自身、第1回目の開催日の直前に見つけたのですが、開催にあたっての不安など非常に共感できるところがありました。ただ、私達は先人がいたから不安を和らげることが出来ましたが、初めて開催した方の不安はとても大きかったのではと思います。

OBを巻き込む

私自身、飽きっぽい性格ということもあり開催回を重ねる度に少しずつチャレンジを取り入れるよう心掛けるようにしています。今回も会社を飛び越えて社外で活躍しているOBに声を掛けて、社外スピーカーによる講演が実現しました。

今回OBとして講演を快く引き受けて頂いたid:chris4403id:papanda0806には本当に感謝しています。

id:chris4403は、私が務める会社のOBではあるのですが、直接面識はありませんでした。id:chris4403は社外で活躍されている方ですが、少しでも在職中の経験が今の活躍に活かせているところがあればと、今回の企画の話を持っていきました。その際に初めて話をすることができ、私でもよければと謙遜しながらも快諾して頂いたことを今でも鮮明に覚えています。 毎回、講演の依頼の話を持っていくときには、正直な所、受けて頂けるか不安な気持ちで一杯なのですが、快諾してもらえたときは言葉に出来ない感動があります。

記事まで書いて頂き、本当に感謝でいっぱいです。

id:papanda0806が居なければ間違いなく私達はこのような祭りは開催していませんでした。 id:papanda0806には2度きっかけを作ってもらいました。1つは7年前のカンファレンス。もう1つはとある勉強会の後の飲み会で一歩踏み出せないでいた所で強引に背中を押してもらったこと。 いつか私もきっかけを提供できる側の人間になれればと思います。

id:papanda0806には今回の企画で退職とともに終了しまってしまった7年前のカンファレンスのを復活させられないかという企画の話を持って行きました。それは7年前のid:papanda0806が主催した当時のカンファレンスと私達が引き継いだ祭りを同時開催という形で実現させることができ、非常に感慨深いものがあります。

私の会社はこういうOBたちが退職していっているなか、OBを大事にして共に成長し、コラボレーションできる存在となる会社であり続けたいと思います。

あと、OBではなく現役社員のhirotachiは是非話をさせて欲しいと声を掛けて頂き非常に嬉しかったです。hirotachiに今回の祭りの話を持っていった時はとても応援してもらい非常に心強く感じています。

開催して得られたこと

社内カンファレンス、お祭りを開催してみて初めて気づいたことがいくつかあります。

  • 1つ目は仲間がいて、勢いがあれば、のぼるまで高いと思っていた壁はのぼってみると意外と高くないということ。やってみなはれかもしれませんが、共に同じ目的を共有できる仲間に出会えれば、勢いに身を任せてやってみると意外と何とかなる気がします。あとは自分で一歩踏み出すか、誰かに背中を押してくれる人を見つけるかです。

  • 2つ目はこういう有志で行う活動は仕事にもいい影響が与えられるということ。一緒に企画している部署を超えた仲間、講演を引き受けてくれるスピーカーの方、参加してくれる社員、応援してくれる役員の方と通常では得られなかった交流を生み出しました。そもそも出会わなかった人達との出会い、仕事で出会うことになる場合も初めて出会う場が会議室で向かい合って座るのと比べて、話しやすい関係を築ける気がします。

  • 3つは自分が仲間と見ている世界は自分次第で変えられるということ。会社を変えるのは難しいことですが、仲間と一緒に行動を起こせば、仲間と見ている世界は変わるはずです。ここまで多くの人に参加してもらえるようなお祭りにできたのも仲間の助けがあったおかげです。さらに、少しずつかも知れませんが、身近な同僚がこういう場で発表してみたいと言ったり、一緒に企画したいと声を掛けてくれたりするような変化が生まれたのはとても嬉しいです。もし、何も行動しなければ、何も変わることはありません。

開催した社内カンファレンスに参加してくれた人、この記事を読んで頂いた人が何かをやってみようと思うきっかけになれば幸いです。